確信犯とは?正しい意味と、使い方

「確信犯」正しい意味

確信犯とは、政治的・思想的・宗教的等の信念に基づいて、自分の行動を正しいと信じて行われる犯罪行為または犯罪者という意味をもちます。

ここでは、いくつかの確信犯の正しい使い方を、紛らわしい言葉と比較しながら紹介していきます。

注意!「確信犯」の間違った使用例

世間では、確信犯が、「結果を予想した上でなされる行為、または悪いことであると知っていながらなされる行為。あざとい。」などの意味で使われることが多いです。

例)A君はみんなからかっこいいと言われているが、「そんなことないよ」と謙遜している。しかし、女子にたくさん話しかけている。あれは確信犯にちがいない!

上の文はあざといという意味で用いられていますが、実は間違った使い方なのです。

「確信犯」と意味が混ざりがちな言葉「故意犯」や「過失犯」

過失犯とは

「過失による行為で犯罪として罰せられるもの。」つまり、わざとではなく行った行為が結果的に犯罪になってしまうということです。

例)AさんはBさんに時計を直すように頼まれた。aさんはある操作をしたら直ると考え、それを行ったが、そのせいで時計は壊れて直らなくなってしまった。

→この場合Aさんはわざとではないが、Bさんの時計を壊してしまったので過失犯となります。

故意犯とは

確信犯と意味が近いです。故意犯は故意になされる犯罪です。つまり、「自分の行為に犯罪性があると知った上で、わざとその行為を行うこと。」です。

例)AさんはBさんに時計を直すように頼まれた。Aさんはこの時計を壊せば新しいものを買ってもらえると考えた。そしてAさんは、わざと間違った修理を行い、時計を壊した。

→Aさんは時計をわざと壊しているため故意犯となります。

正しい「確信犯」の使い方の例文

例)Aさんは、時計はこの世界にとって害な悪いものだという信念をもっていたため、Bさんの時計を破壊した。

→これは、わざと悪いことをしているという点では、故意犯と似ています。しかし、故意犯は「他人の時計を壊すのはいけないこと」と分かっているのに対し、確信犯は「時計を壊すのは自分の信条であり、正しいことである」と信じ込んでいます。これが、確信犯と故意犯の違いです。




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